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08/03/03(月)08:33:01 No.28488139
<1> 男が来てはじめての雛祭りなので、物珍しいのだろうか。年少組みの子たちにとっかえひっかえお内裏様の役をやらされ、即席の雛壇に座らされた。春風さんは予定事項だったとしても霙姉さんにまでせがまれた時には多少驚いたがそれも霙姉さんらしいか。 「お兄ちゃん、良く似合ってますよ」 勿論、お内裏様の衣装は日ごろコスプレ能力を発揮している蛍作成のものだった。コスプレ好きな彼女のことだ、きっと自分の衣装も作ってあるのだろう。あとでホタとも座ってやらねばな・・・。 「この衣装良く出来てるよな。ホタは裁縫とか料理とか得意で良いお嫁さんになれるよ」 「ふふっ、ありがとうお兄ちゃん。」 ゾクッ・・・春風さんの方から凄まじい気配を感じたっ
08/03/03(月)08:33:23 No.28488148
・・・ みんなともう座り終わり年少組みは五人官女ごっこだの甘酒だのに夢中になっていた。 「チビたち夢中になって楽しそうだな。これもオマエがきてくれたからだ」 ふと、ヒカルに話しかけられた。ヒカルはトレーニングから帰ってばかりなのか、ジャージ姿だった。 「ヒカルはお雛様にならないのか?」 「バっ、バカ。そんなの似合わないだろっ」 ヒカルはそう言い捨てるとプリプリしながらシャワーを浴びに行ってしまった。 「機嫌よさそうね、ヒカルちゃん。実は去年まではヒカルちゃんがお内裏様役をやってくれてたんですよ」 「そうなのか、ホタ?じゃあ、やっぱあいつもやりたいのかな?」 「そう思ってヒカルちゃんの着替えをお着物にすりかえておきました!!」 そういってホタはヒカルのスポーツブラをふりふりした。 ホタ!なんて恐ろしい子っ。
08/03/03(月)08:33:43 No.28488155
・・・数分後、ヒカルとホタのやり取りが聞こえてきた。 「ちょっとー、私の着替えがないんだけどー」 「ふふふ、その着物を着てください」 「なんで私がっ!!」 「いいからいいからー」 ・・・着飾ったヒカルが遠巻きにこっちを見ている。なんだかその姿も微笑ましいね。 「なっ、何か変か?」 「いや、良く似合ってたから見とれてた」 「っつつつつーーーー」 ヒカルちゃんはとっても照れている 「蛍っ、変なナレーション入れるなっ。」 「いや、ホントに綺麗だよ。」 「べっ、別にこれは着たくてきてるんじゃなく、蛍が無理やり・・・」 「去年までヒカルがお内裏様をやってくれてたんだろ?」 「…私だってお雛様をやりたかったさ。でもしょうがないだろ・・・」 「だから、今年からはヒカルがお雛様だっ」 「…オマエ/// いつも余計な気を」 なんだかんだいって満更でもないヒカルさんでしたとさ。
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